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山菜の庭とは|自然の時間を持ち帰る庭づくり

4月4日
読了時間: 3分

庭をつくるとき、植物を「植える」という行為から少し距離を置きたくなることがあります。

それは、自然の中で感じる豊かさが、単なる植栽では再現できないと感じるからです。


山で出会う山菜たち。

それらは誰かに育てられたものではなく、土地の時間とともにそこに在ります。


「山菜の庭」は、それを持ち帰る試みです。


山菜の庭 コンセプトイメージ 山の時間を持ち帰る庭づくり
山の時間を持ち帰る

山菜を育てるのではなく、環境をつくる


山菜は、一般的な園芸植物とは少し違います。

日陰、湿度、土の柔らかさ、落ち葉の層——

そうした条件が揃って、はじめてそこに現れる存在です。


つまり、必要なのは「植えること」ではなく、

その植物が現れる環境を設計することです。


つまりこの庭では、植物を「配置する」のではなく、その植物が現れる環境を整えます。


そのために、土の中に空気と水の通り道をつくり、わずかな起伏によって水を溜めたり、流したりする必要があります。この庭では、水を排水するのではなく、土地の中で循環することを考えています。



山菜の庭 土壌構造と水の流れ 微地形による水循環のイメージ
水の

山菜の庭とは何か|食べるための庭ではない理由


山菜というと「収穫」が目的になりがちです。

ですが、この庭では少し違います。


ここで目指しているのは、

食べるために育てることではなく、訪れる理由になる風景です。


春にはカタクリが静かに咲き、

初夏にはコゴミがゆっくりと葉を広げる。


その変化の中に身を置くこと自体が、体験になります。

その土地の呼吸を整えることが、山菜の庭の出発点になります。




土地の記憶を再構成する


山菜は、どこでも同じように育つわけではありません。

その土地の水の流れ、光の入り方、土壌の構造——

すべてが関係しています。


だからこの庭では、

「どんな植物を植えるか」よりも先に、

その土地の記憶をどう読み取るかを考えます。


時には、鹿に食べられることも含めて設計する。

それもまた、この環境の一部として受け入れる考え方です


山の中で見られる環境の断片(林床・沢・林縁など)

  • 山の中で見られる環境の断片
  • 山の中で見られる環境の断片
  • 山の中で見られる環境の断片
  • 山の中で見られる環境の断片
  • 山の中で見られる環境の断片
  • 山の中で見られる環境の断片


山の時間を持ち帰るということ


都市の庭は、どうしても人の管理の中にあります。

整えられ、コントロールされ、維持される空間です。


その中に、ほんの少しだけでも

「山の時間」を持ち込むことができたらどうなるか。


急がず、競わず、ただそこに在る時間。


山菜の庭は、

そうした時間の流れを感じるための装置でもあります。





山菜の庭の設計について


現在、山菜をテーマにした庭の構想・設計を進めています。

ご興味のある方は、下記のページもご覧ください。


この考えかたに共感していただけた方へ


山菜の庭は、一般的な庭づくりとは少し違います。

そのため、まずは対話から始めています。




未完成のまま、はじめる庭


この庭は、完成することを前提としていません。

むしろ、時間とともに変化し続けることを前提にしています。


山菜の庭とは、

自然を再現することではなく、

自然との距離を少しだけ近づける試みです。






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