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色の庭と、構造の庭 ビオラの奥にある、もうひとつの設計

  • 3 時間前
  • 読了時間: 2分

土壌・レジリエンス・時間の庭


冬から春にかけて咲くビオラの花

冬の庭にビオラが咲くと、空気が少しやわらぎます。


光を受けた花弁の色は、春の予感そのものです。



アンティークカラーの重なり。微妙なグラデーション。一株ごとの個性。


多くの人は、その「色」に心を奪われます。


色の庭と、構造の庭 その違いはどこにあるのか。

私は、そこから少しだけ視線を下げます。



色の庭と構造の庭--地上部と地下で決まる

地中の構造

花が美しく見えるのは、光だけのせいではありません。その下にある土が——

  • 呼吸しているか

  • 水が滞っていないか

  • 微生物が生きているか

  • 凍結と乾燥に耐えられる構造か

——によって、色の深みは変わります。

私は庭を「地上部のデザイン」ではなく、土壌の層構造から設計することを大切にしています。




色の庭は"瞬間"をつくる。構造の庭は"時間"をつくる。

ビオラは季節の花です。咲き、やがて終わります。

しかし、構造は残ります。

  • 水の流れ

  • 空気の通り道

  • 微地形

  • 根が伸びる空間

それらは年々成熟し、庭に深みを与えていきます。

私は、庭を「時間の器」だと思っています。




レジリエンスという視点

レジリエンスを意識した微地形の庭

近年の都市の夏は過酷です。異常な高温、急激な豪雨。

美しいだけでは、生き残れない。

だからこそ、

  • 水を受け止める凹み

  • 風を抜く配置

  • 有機物の層

  • 締め固めない土

そうした設計が必要になります。

花は、その結果として美しくなる。




花を追いかけると、やがて土に辿り着く

ビオラの色に感動することは、とても豊かな体験です。

けれど、その奥には必ず「構造」という静かな世界があります。

私は、色の美しさを否定したいのではなく、それを支える台座を設計したい。

庭は、地上と地下の対話です。

目に見える美しさを、目に見えない構造が支える。その関係を丁寧に設計することが、私の仕事だと思っています。



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