「ビオラのタネをつなぐ人」庭人の世界②
- 2024年2月20日
- 読了時間: 4分
更新日:4月25日
庭は、つくるものだと思われています。
でも実際には「つないでいるだけ」なのかもしれません。
同じように見える庭でも、
時間が経つにつれて、その差は少しづつ現れてきます。
うまくいく庭と、そうでない庭。
その違いは、見た目でほとんどわかりません。

「つなぐ人」片山清美さんの圃場を訪ねました
ビオラのタネを固定しながら「つなぎ続けて」いる片山清美さんの霧島の圃場を訪ねました。
手塩にかけたビオラたちを送り出した今、次のシーズンに向けてビオラの花を受粉してタネを
そだてる作業に追われていました。
次の秋にまた出会うためにつなぎ続ける
私たちのお気に入りの色とかたちのビオラたちとまた秋に出会えるようにするには、この受粉作業が欠かせません。
同じ名前が付いたビオラを3株選び、それぞれ別の株にローテーションしながら花粉をメシベに付けていきます。
「育種sibling」と言われる大事な作業です。
この作業を繰り返す事で、ビオラの花の色とかたちが固定されまた次のシーズンも会うことが出来るのです。
これはとても繊細で根気のいる作業です。この時期は2ヶ月に渡り毎日ビオラの「育種シブリング」作業をしているそうです。
2月のまだまだ寒い時期でしたがビオラのタネが少しずつ実っていました。
そうして産まれた親株と同じ名前をもつタネたちは最後は一つにまとめられ、種まきされる秋まで
静かに冷蔵庫で眠りにつくことになります。

連綿と続くタネは未来への贈り物
何気なく選ぶ野菜も花苗も、多くの人たちの次へつなぐ思いと労力から私たちの元へ届いています。
それはとても心のこもった「手紙」のように思えました。
そんな「手紙」というビオラの苗を受け取った私たちにも、次の世代へ種子と言う「手紙」を渡すために気をつける事があります。
真っ当な育種かたちが安心して次の世代へビオラの花を託せるように、育種家さんたちが時間をかけて固定した花の色とかたちを尊重して楽しんで頂けたらなと思います。
派手なラベルに惑わされること無くどんな人がどこの圃場で作ったビオラ苗なのか少し気にして
手に取り選ぶ、そんな気遣いが新たなワクワクするようなビオラたちへと出会える近道なのです。

霧島からの贈り物の秘密
庭人さんのビオラ・パンジーと一度でも一緒に過ごした方はわかって頂けると思いますが、片山清美さんのビオラの素晴らしい生育とパフォーマンスには目を見張るものがあります。
どんな秘密があるのか少しだけお伝え致します。簡単に4点にまとめてみました。
1、「採算度外視の素晴らしいブレンドの培養土」コガネムシのコの字も無いとてもクリーンな土です。
2、「ベストなタイミングで与えられるスペシャルな肥料」生育状況を見ながらグラム単位で調整してました。
3、「そしてどこまでもこだわる路地栽培」ゆっくりと育つ植物は根元がしっかり丈夫に育ちます。
4、「一株一株を我が子のように扱う優しい眼差し」皆さんの手元に届くビオラは発送する直前に一点一点片山さんの手によって選ばれたものです。
そんな小さな部分もおろそかにしない姿勢が霧島ビオラの素晴らしさに関係してると思いました。
植物は根が命
色々と言葉にして伝えたい事はいっぱいあるのですが、やっぱり根の状態を写真でお見せした方が
説得力があります。
私にとってはこれだけで片山さんのビオラ・パンジーを毎シーズン植え続ける理由になってます。
「つなぎ続ける」ヒントの一つがここにもあるのかもしれません。

憧れの育種家ビオラ
最後に片山清美さんを信頼してタネを預け続けている若い育種家さんのビオラ・パンジーを紹介します。
こんな花の色とかたちが固定されいて採取されたタネから必ず生まれると思うとワクワクさを超えて
尊敬の眼差しを向けてしまいます。
こんな花姿に固定するまでどれほどの年月と労力を費やしたのかと‥。
実物のビオラ・パンジーの株は写真より数倍素敵でしたよ。
片山清美さんの「霧島からの贈り物」インスタグラムです。
片山さんの考えかたは、植物や庭づくりにもつながる
タネをつなぐということは、
ただ植物を増やすことではありません。
むしろ、その前に整えておくべきものがあります。
片山さんのビオラを植えた砧公園の庭でも、最初に手を入れたのは植栽ではなく、
土の中の構造でした。
ただ、ここは言葉だけでは少し伝わりにくい部分もあるので、
また別の記事にまとめようと思います。
もし興味があれば、実際の場所でお話しできればと思います。
庭づくりの流れについては、
こちらで紹介しています。
関連記事











































