top of page

東京パークガーデンアワード 第3回『砧公園 てんとう虫の食卓』いざ庭づくり

更新日:4月10日

12月も中旬に入り、東京もいよいよ寒くなってきました。そんな中「砧公園」で、「第3回東京パークガーデンアワード」の庭づくりが始まりました。天気予報は施工期間中は晴天の予報。なんだか楽しくなりそうな予感がします


スワローテールガーデン植栽施工チーム
スワローテールガーデン植栽チーム

【まずは土づくり】

庭づくり使う道具たちと土壌をより良くする腐葉土やバーク堆肥がどんどんと運び込まれ行きます。これから1年間、植物たちが健やかに育つように土壌を改良していきます。今回は動物性の肥料は使わず、腐葉土などの植物性の有機物をメインにブレンドしました。落葉樹林の地面に堆積し分解されて出来た土がお手本です。今回もそんな森の土壌に近づけるように改良して行きます。



【使用した改良材】

土壌改良改良資材
土壌改良改良資材



土壌改良材:真砂土、バーク堆肥(炭入りコンパ)、腐葉土、ゼオライト、もみ殻燻炭


排水確保材:竹炭、剪定枝葉(サクラ、ケヤキ、クスなど)


マルチング:落葉樹と針葉樹をミックスしたウッドチップ


元肥:マグアンプ、微生物系肥料(タキアーゼS)


その他:トウガラシ🌶️



【いざ土づくり】

土壌改良資材を良く撹拌します。
土壌改良と撹拌

1、先ず最初に真砂土をレイズドベット載せ、溝を掘りながら、おおまかに起伏をつくります。


2、モグラ除けのために粉砕したトウガラシを撒き、よく混ぜ込む。


3、多孔質のゼオライトや有機質を入れ込み団粒構造を維持するバーク堆肥(炭入りコンパ)と腐葉土、もみ殻燻炭、長期間肥料分を維持するマグアンプKと微生物系肥料(タキアーゼS)を加えて、よく撹拌して最終的な地形をつくって行きます。



4、溝は高低差がしっかり出るように掘る。溝には竹炭を入れ、溝のところどころに通気孔を開け、砧公園内で発生したマサキの剪定枝を入れ込む。


5、作業用通路けんガーデンネスト部分にケヤキやサクラそしてクスの木などの剪定枝を敷く。




【植えて行きます】

並べられた苗たち
苗を並べてバランスを見ます

まずは、低木やキンカンなどの樹木を植栽して骨格を決めた後に、図面通り植物の苗を置いて行きます。



宿根草の苗を植えて行きます。植物を植えて行く瞬間は、やっぱり楽しい。春から秋に向けて思い描いているように育って行くことを願いながら。


苗の植え込み
置かれた苗をバランス良く植え込みます

球根を植え付けていきます。球根は早春から初夏に向けての立役者です。その季節に花開き時期が終わるとひっそりと眠りにつきます。季節ごとにガーデンの雰囲気やキーカラーを変える球根はたくさん植えたくなりますね。


球根を配ります
春にどんな感じに出てくるか想像しながら

【マルチグと仕上げ】


植え付けが終わったら優しくウッドチップを撒きます
ウッドチップを優しく撒きます


しっかりと灌水します
しっかりと灌水します

作業通路とバイオネストを設置。作業通路は他の場所より一段低い地形で、水が流れ込みやすい場所で、湿度があるため菌糸類や微生物が繁殖しやすい環境です。手入れのたびに発生する抜いた草や間引いたものをそれらに入れ込みます。落ち葉や木の枝などの層が、昆虫などに住居や食料を提供。枝葉の堆積物は水や空気を土の中に取り入れたり蓄えたりするのにも役立ち、植物たちに必要な養分にもなります。


【植栽図面と植栽直後】

「植栽図面」苗の配置図
「植栽図面」苗の配置図

植えたてほやほやですが、ウッドチップを敷く事によってガーデン全体が馴染んで行きます。冬の乾燥もある程度防ぐこともできます。今回の植栽図面は苗の数量や配置を図面上に正確に描きこんでいるので、チームメイト一人一人が迷うことなく植物の苗を所定の位置に配置する事が出来ました。これからは、春を迎えてからの手入れが重要になって行く事でしょう。


最後に「ガーデンストーリー」さんでも🗼東京パークガーデンアワードの特集を季節ごとに掲載して下さっているので、また違った目線で見て頂けるのかなと思います。是非、そちらも読んでみてください。




球根の配置図(数量はイメージです)
球根の配置図(数量はイメージです)














bottom of page